
9月3日は大江戸骨董市に出店します。
新たに買い付けましたドイツ、オランダの花器等を持参し参加いたします。
お近くにお越しの際は、ぜひご来場ください。
※天候不順により開催中止になる場合もありますので、大江戸骨董市のホームページをご確認のうえお出かけください。
7月は買付けのため休みとなりましたが、2月から6月までの期間に大江戸骨董市やギャラリーに足を運んでいただきご購入いただいたお客様、誠にありがとうございました。
掲載している画像は全てではありませんが、以下、売約済みの品々になります。一度に掲載できる画像が20枚までなので、改めて別の場所に全て一覧できるようにと考えております。
主に東ドイツの手工芸品を掲載しています。バウハウスの陶芸家であったり、密接に関わりがありその伝統を継承している東ドイツの芸術的、日常的な陶器で重要な位置を占めていた工房の品々になります。

戦後の非常に困難な時代でもあり、余分なものを切り捨て、機能性を重視し、形は機能に従うという原則のもと、作品は美しく実用的であるべきでした。そのため単色であることが多く、明確なラインと少ない要素で構成されています。その形がそれぞれの素材の特性に合っていることも重要な点でした。
1970's 東ドイツ チューリンゲン州 水差し

1970's 東ドイツ チューリンゲン州 水差し

薄く挽かれたこの水差しは手取りは実用的にと軽いですが、被せた釉色により重厚感のある佇まいです。
1950's~1960's 東ドイツ チューリンゲン州 水差し

1950's~1960's 東ドイツ チューリンゲン州 水差し

度々起こる燃料不足の環境のもと制作された一作です。耐水性の高い土を使用し樹脂のみで焼き付けています。これにより釉薬を蓄えることもできたのかと思います。
1970's 東ドイツ チューリンゲン州 花器

単色でありながらも厚掛けの釉層によりさまざまな効果をもたらした作品も見られます。
1960's~1970's 東ドイツ ザクセン州 水差し

1960's~1970's 東ドイツ ザクセン州 花器

1960's 東ドイツ ザクセン州 花器

1950'~1960's 東ドイツ ザクセン州 花器

フランスよりもたらされたクラック釉はドイツでも大きな進化を遂げます。通称スネークスキンと呼ばれる蛇の鱗を模したクラック釉の一作です。
1950'~1960's 東ドイツ ザクセン州 水差し

1950'~1960's 東ドイツ ザクセン州 花器

切り込みが入る角度を付けた立ち上がりです。彫刻的な造形ではなく、たおやかさが引き立つ特異な形です。
この一品のみフランスのAccolay工房になります。
1950's~1960's フランス ブルゴーニュ地方 花器

1950's~1960's 東ドイツ チューリンゲン州 花器

1950's~1960's 東ドイツ チューリンゲン州 水差し

1940's~1950's 東ドイツ チューリンゲン州 花器

1940's~1950's 東ドイツ チューリンゲン州 水差し

1960's 東ドイツ チューリンゲン州 花器

1960's 東ドイツ チューリンゲン州 水差し

1960's~1970's 東ドイツ ザクセン州 花器

明確なラインと少ない要素で構成されています。フォルムと機能の調和のとれた一作です。
1950's~1960's 東ドイツ チューリンゲン州 花器
西側と比べて東ドイツは燃料不足により製作するのもままならない環境下でもあり、陶芸家が得意とする釉薬が使用できないことも度々あったそうです。そのような環境でも、伝統を受け継ぎ熟練した技巧により製作されたこれらの品々は、実用的で美しく、モダンな様相を呈していながらも身近で日常的な空気感も纏っています。当時は美術館で展示販売されていた作品もありますが、それは限られた資源の中、誰もが手に入れられる価格で美しいものを念頭にし製作されていたことも一因なのかもしれません。